前回の記事で「株を買うことで企業への貢献になる」という話をしました。つまり、「投機」目的ではなく「投資」として株を買うのであれば、それは怪しい話ではなく、むしろ誇りに思うべきことなんです。そして、その投資が成功すれば、世の中がさらに住みやすくなって、「世の中の発展に貢献できた」という実感が持てて、さらに資産額が爆増するという一石三鳥の効果が…どうですか?投資について少しでも前向きになれましたか?
でも一方で、投資に失敗すれば自分の資産を失う可能性があるのも事実。それが怖くて投資に踏み切れない…もしかしたら、あなたもそんな状態かもしれません。もちろん、どの投資家にもそのリスクは少なからずあるわけで、そのリスクを少しでも下げるために、プロであれば企業の業績などをめちゃくちゃ細かく分析しています。
でも、一般人の僕たちにはそんなことできないですよね?いや、正直言って、そんなことする必要ないんです。株を買う前にたった1つのことだけ判断すれば良くて、それは専門知識や時間などを必要とするものでもないんです。今日はそんな話をしていきます。まだ株への投資に踏み切れない人にとっては非常に重要な内容となりますので、このまま最後まで記事を読み進めていってください…
まずは結論から:株に投資する前に判断すべき、たった1つのこととは?
先に結論を言いましょう。株に投資する前に判断すべき、たった1つのこととは…
その企業がこれからも世の中に価値を提供できるかどうか?
本当にこれだけです。その企業がこれからも価値ある商品やサービスを提供できるのであれば、必然的にその企業は売り上げを上げることができて、その結果株価も上がります(株価が上がる時期や、いくら上がるかなどは「神のみぞ知る」ですけどね)。なので、きちんと価値を生み出せる企業の株を買って、それを適切な期間保有し続けることができれば、株で損をするという事態はむしろ起こることが難しいわけです。
こう言うと、すでに株投資をやっている人からは「そんなこと言って、高値掴み(株価が高い時に買ってしまうこと)したらどうするんだ!」と反論されるかもしれません。確かに、株価が割高の時に株を買ってしまえば、いずれは株価が下がって損をするように見えることもあります。株の売買に関わっている人の中には「投機」目的の人も少なからずいるので、利益確定目的で株価が高くなった時に株を売る人もいます。投機の人が多ければ多いほど、利益確定売りが多くなって株価が一時的に大きく下がることは十分にあり得ます。
でも、それって企業の業績には一切関係のない話ですよね?投機家が株を大量に売ったからって、企業の価値そのものが下がるわけじゃないんです。株価が一時的に下がっても、その企業に価値を生み出す能力が残っていれば、投機家が株を売り尽くした後に株価はまた上がってきて、いずれあなたが株を買った時の株価はあっさり超えてしまいます。これは資本主義の構造上そうなるもので、実際過去100年以上の株の歴史を振り返ってみれば幾度とない大暴落を乗り越えて株価は右肩上がりに成長しています。
もし企業に価値を生み出す力があるかどうかわからない…と感じたら、その企業の株を買うのはおすすめしません。代わりに、あなたの身の回りをよく見てください。これからの時代も多くの人の役に立ちそうな商品やサービス、ごろごろ転がってないですか?例えばiPhoneなんかどうでしょう?あるいはGoogleは?これらもいずれは新しい商品やサービスの出現に存在価値を失うことになるとは思いますが、少なくともあと数年は大丈夫そうじゃないですか?あなたもそう思えれば、その間はこれらを生み出している企業を選べば、より安心して投資できるのではないでしょうか。
より多くの価値を生み出しているところはどこにある?
次のステップとして、今の世の中で多くの価値を生み出しているのはどこにあるのかを探してみましょうか。先ほど例に挙げたiPhoneやGoogleの他にもいろいろあるはずです。AmazonだったりNetflixだったり、あなたがよく使う商品やサービスで「これからもしばらくは残り続けそうだな…」と思えるものはないですか?それらの中から、あなたがこれからも応援したいと思える企業に投資すればいいのです。あなたの見立てが正しくて、その企業が今後も新たな価値を生み出していってくれれば、アップダウンはありながらもその企業の株価は長期的には上がっていく可能性が高いです。
さて、もうあなたも気づいたかもしれませんが、僕がここまでに例として挙げた商品やサービス、どこの国の企業が作ったでしょう?そう、アメリカです。残念ながら、今は世界中で新たな価値を生み出している場所は、ほぼアメリカ一択と言ってもいい状況です。日本はもちろん、ヨーロッパなど他の先進諸国を見て、世の中に新たな価値を生み出している企業、思いつきますか?トヨタやベンツなど有名な企業はたくさんありますが、いずれもこれから革新的な新発明をして世の中を大きく変えるところまでは想像しにくいのではないでしょうか。
新NISAが日本で始まって、投資初心者の中では「S&P500」や「オルカン」といった単語が注目されるようになりました。どちらもインデックス投資と呼ばれるもので、詳細はここでは省きますが、S&P500はアメリカ、オルカンは全世界を対象に投資をするような感じです。でも、アメリカ以外に新たな価値を生み出せない現状で、アメリカ以外の国に投資して期待できるでしょうか?その判断は人によって違うと思いますが、少なくとも僕は現状ではアメリカ以外にはあまり期待できないと思うので、オルカンよりはS&P500に投資をする方が賢いと思います。
同様に日本。今株価は確かに上がっています。でも、日本企業って何か新しい価値を生み出してますか?もちろん、そんな企業も中にはあるとは思いますが、日本一の企業であるトヨタですら、世界の他の企業と比較してぶっち切りですごい商品を作っているという印象はないですよね?ということは、今の日本の株価って、本来の企業の価値とは別のところが理由で上がっているということはないでしょうか?これも最終判断は人によって違うと思いますが、僕は今の日本で革新的な商品やサービスを生み出している企業が思いつかないので、いくら株価が上がっていても日本企業の株を買うのは(気持ち的には応援したいですが)積極的にはおすすめしません。

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