資本主義社会で生きている限り、時代とともに物価は上がっていく

上昇矢印とレシート 生活費の高騰と物価高 未分類

時代とともに必ず物価は上がると聞いたら驚かれるでしょうか?しかし、これは資本主義社会で生きている限り、避けられない事実です。なぜなら、そもそも資本主義の仕組みがそうなっているからです。そのため、今後も日本が資本主義社会に則って動く限り、長期的・超長期的に見て物価の上昇は避けられず、我々は日頃からその対策を考えていかなければなりません。

この記事では、なぜ「長期的・超長期的には物価の上昇は避けられない」と言えるのか、その理由と、それを踏まえて資産防衛について今後必要となる最低限の考え方を説明していきます。資産形成・防衛をするために非常に重要な内容となりますので、ぜひこのまま最後まで記事をお読みください…

時代とともに物価上昇が避けられない理由を、iPhoneを例にして説明します

それでは、現在世界中で知らない人はいないiPhoneを例にして、時代とともに物価上昇が避けられない理由を説明していきます。

より便利な新製品は既製品より価値が高くなる

まずは確認事項。令和8年1月現在で、iPhoneの最新機種であるiPhone 17は税込で129,800円からとなっています。

スクリーンショット:Appleの公式ページから

ものすごく便利な機能がたくさんついて、非常に魅力的なスマホですよね。129,800円の出費はとても痛いですが、この値段を払ってでも手に入れたいと願う人が多いのはよくわかります。

でも、iPhoneはだいたい1年程度で新製品が発売されています。この次に出るのはiPhone 18(仮称)でしょうか。きっとこの次に出るiPhone 18はiPhone 17よりも高機能で便利になりますよね?だって、iPhone 17より不便なら、誰もiPhone 18を欲しいとは思わないですから。そして、iPhone 18がiPhone 17より高機能かつ便利であれば、2つを比較したらiPhone 18の方が「価値が高い」ということになりますよね。

では、新しく発売されるはずのiPhone 18、いくらくらいの値段になりそうでしょうか?単に商品の価値だけで考えたら、絶対にiPhone 18の方がiPhone 17より高くなるはずですよね(もちろん、現実にはその時の情勢や企業努力などによって変わりますが…)?なので、iPhone 18の値段を決めるとき、シンプルに考えれば…

  1. iPhone 17より高くなる(つまり、iPhone 18を129,800円より高く売る)
  2. iPhone 18をより安く売るために、iPhone 17の値段を下げる(つまり、iPhone 17を値下げする)

このどちらかしか選択肢はないわけです。

新製品の値段を高くする or 既製品の値段を下げる、あなたならどちらを選ぶ?

そして、1番の選択肢と2番の選択肢、より選ばれやすいのはどちらでしょうか?その答えは、AppleがiPhone 18を売り出すまでに必要な努力を考えれば自然と見えてきます。

Appleが何もせずに新製品を生み出せるなら、値段を上げる必要はありません。でも、実際には新製品の開発・研究をしたり、新製品をテストしたり、完成した商品を宣伝したりと、いろいろな努力がされています。そしてもちろん、その中で多くのお金が使われています。

しかし、iPhone 18を売るためにどんなに一生懸命努力をしても、iPhone 18が思い通りに売れるとは限らないのです。もしiPhone 18が思い通りに売れなかったら、それまでにやってきたお金や努力の多くが無駄ということになってしまいます。

そんな状況で、あなたがAppleの社長ならiPhone 18をiPhone 17と同じ値段、あるいはそれより安く売ろうと思いますか?そんなことないですよね?あまりにも高すぎるのも問題ですが、できるだけ多くの人に買ってもらえそうな範囲内で、できるだけ高く売ろうと考えるはずです。なので、今後販売されていくiPhoneは、新製品になるたびに値段が上がっていく傾向にあるのです。

そして、これはiPhoneに限ったことではありません。今世の中で売られているすべての物やサービスに対して同じことが起こっていると考えてみてください。どうですか?物価が時代とともに上がっていくイメージしか湧かないですよね?

資本主義社会に生きている限り、長期的・超長期的に物価は必ず上がっていくというのは、こういう理由です(今後資本主義社会が破綻するようなことがあれば、ここまでの議論は全く意味をなさなくなりますが)。もちろん現実には、企業努力や政治状況などで「短期的には」必ずしもこうなるとは限りません。ただ、資本主義は構造的に物価が上がりやすい仕組みになっていて、本質的な部分で「時代とともに物価が上がっていく」というのは、これで説明できたのではないかと思います。

今後も続いていく物価上昇に対して、リスクを負ってでも投資しなければならない理由

では、これからも続く物価上昇に対して、どんな準備をしておけば良いのでしょうか?そのためには、少しだけ専門的な経済の知識を身につけなければなりません。

まずは『インフレ率』と『金利』の概念を理解しよう

まずは『インフレ率』。簡単に言えば「ある時点からある時点まで、物価がどれくらい上昇したかを示す割合」のことです。

ネットで調べてみると、2025年の日本のインフレ率は3.29%となっています。この数値を採用すると、2025年の1年間に日本で売られているあらゆる商品やサービスの値段が、平均して1年前より3.29%上がったということになります。ざっくり言えば、「1年前に10,000円で買えたものが、今は10,329円払わないと買えない」ということです。

続いて『金利』。これは「お金を貸したり借りたりする時に発生する利息(利子)」のことです。身近なところでは、銀行にお金を預けている時にもらえる金利があげられます。我々からしたら「銀行にはお金を預けている」という感覚なのですが、銀行はそのお金を別の誰かに貸したり、債券などに投資をしたりしているので、我々は銀行を介して自分のお金を別の誰かに「貸し出している」ことになります。

これからの時代、銀行にお金を預けておくだけでは100%損をする

ここで、今あなたがお金を預けている銀行の利息を調べてみてください。預けている銀行や口座の種類によって違いはありますが、2026年1月現在でだいたい0.5〜0.6%程度になっています。つまり、1年前にあなたが銀行に10,000円預けていたとしたら、今利息がついて10,050〜10,060円になっているという計算になります。

でも、ちょっと待ってください。2025年の日本のインフレ率が3.29%となってましたよね。1年前に10,000円で買えていたもの、あなたが1年間銀行に預けていた10,000円で今買えますか?買えませんよね?だって、銀行の金利がインフレ率に追いついていないんですから。

つまり、「インフレ率>銀行の金利」の状況になっている限り、銀行にお金を預けているだけでは、あなたは100%損をするのです。仮に今後、インフレ率より銀行の金利が高くなる(つまり「銀行の金利>インフレ率」)ことがあれば、その時は銀行に預金しているだけであなたは得をするということになります。

実際、昔の日本にはそんな状況がありました。1970〜1980年代なんか、定期預金の金利が8%近くになっていた時期があったらしいです(下記リンク参照)。

1.金利の推移
お金を育てるにはどうしたらいいんだろう?初心者に知っていただきたい情報から、資産運用のお悩み、セカンドライフのお金まで野村アセットマネジメントがわかりやすく解説します。

でも残念なことに、2026年1月の時点ではそのような状況になることは非常に考えにくいです。なので、あなたの大事な資産を防衛するためには、リスクを負ってでも「インフレ率より利率の高いもの」に投資をしなければならないのです。

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